中高年の一人として介護問題は他人事ではない。
働き方改革なるもので「介護離職をなくす」とか言っていたが、そんなことを言っている場合ではないかもしれない。
FPジャーナル5月号は介護特集であったが、最近の懸念をずばり言い当ててあっていっそさっぱりした。
労働政策研究・研修機構の池田心豪(いけだしんごう)さんが、「介護の社会化から介護の再家族化の流れが見られる。住み慣れた家で在宅サービスを受けながら暮らす方向が家族の介護負担を増やす恐れがある」と言っています。
厚労省は在宅介護をめちゃくちゃ推進していました。
介護離職防止どころではなくなっている。10年以上前から介護離職ゼロをお題目の如く言っているが、そして法整備もすすんでいるのに、介護休暇などの利用者は12%にとどまり、圧倒的多数が離職している。
人手不足は介護業界だけではない。体を使う仕事はどこも人手不足である。
介護離職が増えれば社会全体が人手不足に陥る。
私は介護福祉士とケアマネの資格を有し、仕事に従事したこともあるが、正直なところよく介護のことはわかっていない。身内の介護経験がないのである。みな元気に長生きするか、早くに亡くなるかのどちらかなのである。なので、両親や祖父母の介護経験なく、いきなり自分世代にきている。問題なのはわかるが、問題問題と言われると面白くない…
介護の問題というのは、生産性がなくなった、生産性がないとみなされた人間を見殺しにするわけにもいかず、一応なんかかんかしてやらねば先進国のメンツが保てないという問題ではないのか?
健康でカネを稼げる奴は役に立つが、そうでない者は役立たずだが、先進国だから生かすだけのことはしてやる、そんな価値観が問題を作っているのでは?
同じように生産性がなく役立たずでも子どもは逆に少ないのが問題とされるのは、子どもを将来役立つものとしてしか見ていないからではないか。
介護の問題といいつつ、選別の問題ではないか…
堂々巡りになるので終了。
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