石川県の最低賃金は昨年より51円アップの984円です。(富山県は998円です)
最低賃金と縁のない方は別ですが、仕事で人を雇っている企業や事業主、パートやアルバイトなど時給いくらとかで雇用契約を締結してで働いている人(正規雇用でも…)、派遣社員の人…多くの人が気になるのがその年に決まる都道府県別の最低賃金です。
全国平均は1054円、東京都でも1163円。
かつて、最低賃金に政府が積極的介入する前は上げ幅が小さく、都会と地方では差が大きいように思いましたが、今では、日本の首都の東京でもこの金額か…というのが正直な感想です。
都会と地方の格差は依然としてありながらも、その中身が違ってきているようです。
日本の格差は世界的なものと比較するとゆるいと言われます。アメリカなどのように1%の超大金持ちと99%のその他(多くは貧困)というわけではないけれども、30%の裕福な人と70%のその他(多くは貧困)がいるとも言われています。
時給を1000円以上に!というような話はかつて故安倍元総理が言っていたように思いますが、今は昔です。求人情報誌やウェブサイトを見ますとパートやアルバイト、単発の派遣仕事などは業種を問わず1000円程度です。
雇用「される」ほうは、それくらいないとやってられない、でしょうが、雇用「する」ほうにしたら、経費は上がっているのに価格に反映もできないし、人件費が上がって苦しいとなります。
雇用される人にとっては念願の高時給なのに、物価高で全然勝利感もないです。
こういう経済状況だと「現物」がとってもありがたいです。今野菜がとっても高いのですが、ご近所さんからさつまいもや大根、きゅうり、なす、ピーマンなどをときどきいただきます。これらは今現在スーパーでかなり割高です。
お金はなにとでも交換できる万能の交換道具ですが、自分の労働力との交換、生きていくために必要なものとの交換において、今とっても不利です。
最低賃金が毎年ぶんぶん上がりながらもうれしさの薄い成果でした。(終)
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