くそみたいに報われない仕事
英国在住の日本人ライター、ブレイディみかこの「ザ・シット・ジョブ」は初の自伝的小説となっているが、小説として読むと面白くなく、他の著作同様に、英国底辺社会に住む底辺託児所保育士みかこさんの咆哮として読むといつも通りの面白さに、みかこさんの半生が加味されていてなおおもしろい。
この本の神髄は
「ブルシットジョブよりも、問題はシットジョブだ」の一文に限る。
グレイバーのいう「クソどうでもいい仕事」とは、コンサルタントとか中間管理職とか、企業コンプライアンス従事者とか…、どうも待遇のいい職種がやり玉に挙げられていて、そういう仕事に限って給料がよく、本当に必要とされるエッセンシャルワーカーなどが賃金安いのは狂っている…というかんじである。こんな調子なので、左派といわれる人たちは飛びついた。
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