2022.09.27 02:53事故防止対策が形骸化しているのは労災も同じ3歳の女の子が通園バスの中に放置されて亡くなった事件、幼稚園側の落ち度はあまりにも大きく、事業所の継続自体が許されないほど世論は怒り心頭に発しています。犠牲になったのが年端もいかない小さなお子さんですから当然です。園に対しては、園児をバスに置き去りにしてしまった園長に怒りが向いていますが(あの受け答えでは仕方のない部分もありますが)、園児が5時間もいないのに、職員が誰もきちんと確認していないことがすごく気になります。どうして誰も園児の出欠を確認しなかったのでしょうか?こういう事件が起きてしまったあとでは誰でも思うことですが、こういうことは日常的に起きていることと思います。事件にならなかっただけで、やるべき確認をしない、安全を最優先しないのはどこの事業所でもよくあることです。安全第一であることは誰もが知っていますので、一応規則やマニュアルはあると思いますが、誰も実施していない、つまり安全確認が形骸化しているのです。私はこの事件、労災も同じだなと思いました。人命が失われるような事故があると、その仕事のやり方、在り方に対し、どうして?なぜ安全対策が取られていなかったのか?と、家族も世間の人も思います。原発事故もですよね。安全対策はあったけど、機能していなかったのです。なぜなら、効率とかなにか別のものを優先し、安全対策はデメリットが大きいとみなが思っているからです。「現場のリスク管理と災害未然防止のための「不安全行動(リスクテイキング)の防止対策」」という本の中で、現場経験のある著者の金塚憲彦さんは、「リスクテイキング」という概念を使っています。労災事故は「エラー」(ミス)で起きるのではなく、多くが、危険であることをわかり切って意図的にやる「リスクテイキング」によって起きているといいます。なぜわかっていて、あえて危険な行為をするのか。そうしないと現場がまわらないからです。現場のひずみが労災を引き起こすので、建前上の防止対策はまったく効き目がないといいます。具体的な例をだして説明されており、とても参考になります。おススメの1冊です。バス置き去り事件も、労災事故も職場のひずみが引き起こしていると思います。雇用されている労働者が、安全という責任をないがしろにして、経営という本来負うべきではない責任を優先したために、人命が失われているのです。社労士myoumyoう社労士myoumyouうがワーキングマザーのための情報提供をしています。フォロー2022.09.27 04:16パートさんの厚生年金加入増えるかな…2022.09.27 02:17男性育休、取ればそれでいいのか?0コメント1000 / 1000投稿
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