家庭内でオンデマンド、常時アベイラブルを求められる女性たち

労働政策研究・研修機構(JIlPT)の労働政策フォーラム「「女性の就業について、~環境変化と支援の在り方について~」がzoomで開催され、大変に参考になりました。


労働経済学が専門の元JIlPT職員の周燕飛(しゅうえんび)さんと、同じく労働経済が専門の大石亜希子さん、マザーズハローワーク担当者、親子支援のNPOキッズドアの代表などが集まってパネルディスカッションを行いました。


周先生は特に女性の労働について興味深い研究をされていて、著書に「貧困専業主婦」というのもあります。


日本では共働きが主流になり、専業主婦は少なくなった、ごく限られた富裕層だけであると思われているが、実はそうではない。夫の収入が少ないにもかかわらず、働かずに貧困にあえいでいる主婦が一定数いるという、ちょっと信じがたい事実が書かれています。
貧困主婦の中には、働きたいが自身の病気や障害、子どもの事情などで働けない人もいるが、自己都合の人もけっこう多いとのこと。


自己都合の中身は、3歳までは自宅でといったもの、子どもといっしょにいたいというもの、保育料が割に合わないというもの、希望の職種がみつからないというもの…


身勝手に思えるかもしれないが、わからないでもない。


たとえ最低賃金でも働きにでれば少しは家計がラクになるのに…と思うかもしれないが、家事育児の負担がそのままだとやはりしんどいと思う。


自分にだって思い当たることは多々ある。
外に働きに出ると、大変なりに楽しいこともあるし、金銭を手にできるという点は魅力である。しかし、家庭のことで常にイラつくのである。


貧困専業主婦の人もそうなのかもしれない。それと、やはり彼女たち自身が母親とか主婦というものに縛られている部分もあると思った。


仕事を持っていようが持っていまいが、女性は家庭でオンデマンド、常にアベイラブル、手が空いている状態、準備オッケー、を求められている。


仕事でそれなりの賃金を得るには仕事においてアベイラブル、オンデマンドデなければいけない。


はたらくことに二の足を踏むのもわかる。


とはいえ、やはり、狭い(比ゆ的な意味です)家の中で貧困に喘いでいるのは、なによりも子どもによくないと思うのです。


貧乏でも子どもといっしょなら幸せ…なら別にいいのだが、そういうわけでもないなら、やはり打開すべく動かないといけないと自分のことを振り返りながら思いました…

社労士myoumyoう

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