異次元の少子化対策は的外れなのか…

岸田政権が打ち出した「異次元の少子化対策」はどうも、気合の入ったネーミングの割にはあまり期待されていないようである…


AERA 4月24日号No19では、少子化対策ここがヘンとの巻頭特集が組まれていた。


未婚者と非正規は対象外、国は東京しか見ていない、との指摘であり、まあその通りだとは思う。


子育て支援は既婚者、そしてすでに子どものいるカップルを対象としている。もう一人を産むとか、産んだ子どもを育てるのを支援するといったところである。


一生涯にひとりの女性が産む子どもの数(合計特殊出生率)が1.26で、戦前の4~5より少ないのは仕方がないが、1980年の1.57ショックよりもさらに下がっているので、もう一人!となるのはわからないではないが…


ただ、子どもは少数や分数では表せないので(当たり前だ!)、実際のところは1~3人ぐらいを産んでる人と、全然産んでいない人、結婚もしていない人、そして結婚もしてないし、産んでもいない人が増えているのが少子化の大きな原因であることは、すでに指摘されているのである。


にもかかわらず、こういう政策になってしまうのは、婚姻という制度がでんと存在している以上仕方がないことかもしれない。フランスは少子化改善したことでよく引き合いに出されるが、フランスでは婚外子ばかりである。それにゲイのカップルだって養子縁組したり、子どもを育てることができる。


日本にとって、この婚姻制度は少子化を考えるうえで大きな壁ではないかと思う。家族と婚姻。絆でありくびきでもあるこの制度、今後どのような影響を政策に与えるのか。


社労士myoumyoう

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